私も稽古場へ直接伺う予定だったんです。ですが……今回は感染リスクを最小限にする為、話し合いの末、泣く泣くオンラインでの取材となりました。
取材を受けて下さったのは、劇団の創設メンバーでもある奥山さん、齋藤さん、古川さんの三人。
画面越しとなってしまいましたが、稽古を終えたばかりの彼らからは、画面を超えて演劇に対する熱意、思いが伝わってきました。
劇団片倉天国さんの演劇のモットーは、「俳優を主軸とした表現」。
「一貫してやりたいのは俳優を主軸にしたお芝居。
演出家や劇作家が文字で表現することよりもまず、第一に俳優の芸術であることを踏まえた表現をしたい。書いたものの中で俳優が役を通じてどう自己表現していくか。演劇を俳優自身の芸術としてとらえています。」(古川)
彼らの出会いは高校生時代。演劇部を引退後、奥山さん、齋藤さん、古川さんの三人でユニットを結成。文化祭の校内公演等を通じて、今の形となり、2020年、劇団として活動を始め、八王子学生演劇祭に出場しました。大会での公演は2回目。
意外にも、彼らの関係はビジネスライクなのだとか。
「僕らは仕事仲間のような関係。プライベートで遊ぶ友達は別でいるんですよ(笑)。」(古川)
ここで、一番気になる今回の作品の見どころを聞いてみました。
「劇団の方針として俳優の演技を主軸においている。派手な演出というよりは、俳優の演技が見どころですね。」(奥山)
「前回の公演がまさに俳優の演技のいろいろなシステムを試していた時期。スタニスラフスキーシステムやストラスバーグのメソッド法を僕らなりに研究して演技メソッドを考えているので、その成果が出れば。」(古川)
「オリジナル台本は高校生以来ですね。片倉天国としては初めての試みなので、それも見どころに一つかと。片倉天国の色がより濃く出ていると思います。」(齋藤)
「それから、音楽が一番の見どころ(聞きどころ)になると思います!」(齋藤)
「今回、作曲してくださった方がいて。その音楽が中心の話になってます。」(古川)
「作曲してくれた人も、僕らの高校の同級生で。」(齋藤)
これらはインタビュー後に送っていただいた稽古場写真なのですが、なるほど、確かにピアノを使っています。しかも二台。
今回、劇団片倉天国さんは物販も行うそうです。終演後にぜひ、ロビーをのぞいてみてくださいね♪
<公演詳細>
劇団片倉天国さん参加作品
「透きとおる音」
Eブロック 9月3日 19:00~
9月5日 12:00~
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