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  • 実行委員

A2企画さん <取材>

更新日:2021年8月30日

こんにちは、東京若手演劇祭実行委員の加藤月奈です。

今回は参加団体のA2企画さんにオンラインでインタビュー!今回旗揚げの謎に包まれたA2企画さんの魅力を本番に先駆け皆様にお届けします!

それでは挨拶もそこそこに、主宰の衛藤さんへのQ&Aに参ります↓↓↓


Q.1 A2企画さんはU-25(25歳以下)の団体で今回旗揚げですが、結成秘話や経緯を詳しく教えてください! A.1 A2企画は、立命館大学出身の男3人で結成した演劇ユニットです。同じ演劇サークルで日夜演劇作りに明け暮れた仲なので、お互いの癖だったり思考回路だったりは、分かり合っている仲だと思います。面白いなと思うのは3人ともやりたいことが違うところで、一人は役者、一人は芸人、一人は脚本家と三者三様の夢を追っています。でもせっかくこの3人が東京に集ったのだから、何か面白いことやらなきゃ勿体ないよねというスタンスで結成しました。勢いで結成したものだから方向性だったり色だったりが初めはほとんどない状態で、ロゴ制作などは難航しました。今も一言で団体を表せと問われても特には浮かびませんが、愛せる団体だ、とは強く思います。


〜加藤のちょこっと失礼します!コメントpart1〜

 A2企画さんはメンバー3人とかなり少人数の団体さん。それで驚いたのが全員夢が違うこと!目指すところが違うとチームとしてまとまるのが大変そうですが、A2企画さんはそれすら楽しんで愛している模様です。3人の厚く硬い信頼関係ゆえに成り立っているのでしょう。ぜひ力作のロゴにも注目してみてください!A2企画さんのTwitterと東演祭2021フライヤーに載ってますよ〜!




Q.2 今回東演祭2021に出ようと思ったきっかけは?

A.2 今回旗揚げする団体は皆そうだと思いますが、最初は表現するにも場を用意するのが大変なので、今回は演劇祭という場をお借りしたいと思いました。僕(衛藤)が呼びかけて結成したユニットなんですが、Twitterをダラダラ見ていて東演祭の枠をU-25まで拡大するという情報が入ってきたときは、ベッドから跳ね起きました。まさに天啓でした。ありがとうございます!

 

〜加藤のちょこっと失礼します!コメントpart2〜

 こちらのA.2とQ.1に書いてある通り、毎年東京”学生”演劇祭として開催している今演劇祭、今年は異例の東京”若手”演劇祭です!現役学生団体に加え25歳以下が中心の団体も参加しているのです。

今のご時世、辛い状況が続いています。特に若手団体への影響は計り知れません。A2企画さんのような熱意を持っている方々へ場を提供したいという思いで東演祭2021は開催します。ぜひ舞台上で燃え上がる彼らの炎を見にきてください!



Q.3 今回の公演『限界忍者』はどういった内容ですか?

A.3 今回の公演は、おバカな男子3人によるオムニバスコメディです。3章仕立てで勢い良くふざけ倒します。と、言いつつも実は運命的な恋を追うヒューマンドラマであり、僕らA2企画自身のドキュメンタリー作品でもあります。ちょっと何言ってるかわからないとは思いますが、気軽に足をお運びいただいて、どっぷり僕らの世界観に浸かっていただければ幸いです。U-25団体ということで演劇祭では大人枠なのですが、最高に子供じみたパフォーマンスをお届けしたいと考えています。

〜加藤のちょこっと失礼します!コメントpart3〜

 お次はお待ちかね公演の内容。オムニバスコメディとのこと。メンバーのお一人が芸人さんを目指していることもあるのでしょうか。テンポよく楽しめそうですね。しかしここで突然のドキュメンタリー作品発言。

コメディとドキュメンタリー……???なかなか結びつかない二つですが、それゆえに期待が膨らみます。

私には舞台の上本気でふざける大人の姿が浮かびます。一番面白いやつですね・・・。





Q.4 稽古をするとき心掛けていることは? A.4 稽古で一番大変なのは、メンバー3人が全員役者をやっている故に前から見る人がいないところです。なので、全員役者・全員演出のような状態で稽古を進めています。統一感とは真逆を行くような稽古方法ですが、僕ら3人がそれぞれの長所も短所も理解し合ってるから成立する芸当だと思います。皆、意気揚々と意見を飛ばし合うので、その際に生じるエネルギーをそのまま芝居に乗っけてやろうと目論んでいます。


〜加藤のちょこっと失礼します!コメントpart4〜

 全員役者で全員演出!これまた大変そうです。おっしゃる通りA2企画さんならではの芸当と言えるでしょう。しかし、これを成り立たせるには相互理解しているだけでなく、全員がきちんと自主性を持っていることも関係してくるのではないでしょうか。

一人の指示出し塔がいないということは、一人一人が責任を持って改善点を探しているということです。みなさんそれぞれバラバラな夢を追いかけているからこそ、主体性が備わっているのでしょう。まだ成長過程真っ最中の学生には欠けがちな精神かもしれませんね。


Q.5 A2企画さんの思う演劇の魅力はなんでしょう?

A.5  演劇の魅力は挙げ出したらキリがないのですが、一つは総合芸術である点だと思います。一人一人の役者/スタッフが飛ばし合うワンアイデアが芝居を倍々で面白くしていく光景は、客観的に見て壮観だと思います。特にA2企画は普段から己の表現に磨きをかけるメンバーが集っています。自力で生み出す面白さにこだわっているからこそ、誰かと合わさって生まれる表現を尊く思うことができます。と、それっぽいことを言いつつも、結局は仲の良い面子で無邪気に遊んでいるだけかもしれません。こんな時代なので、大好きな仲間と大好きな演劇でワイワイできる一瞬を大切にしたいと思います。


〜加藤のちょこっと失礼します!コメントpart5〜

 そう、演劇にはたくさんの要素があります。役者、脚本、照明、音響、広報、制作などなど・・・多くの役職が年密に打ち合わせして一つの舞台が完成します。お互いがお互いの力をかけ合わせて、一人の力では到底作れないクオリティのものが出来上がるのです。

良いものが作れた。表現者としてこれ以上の喜びはないですよね。遊んでいるだけかもしれない、とおっしゃられていますが、無邪気に遊んでいて作品が出来上がるのは一人一人がもう立派な表現者である証なのだと思います。





以上!A2企画さんとのオンラインインタビュー(+加藤の独り言)でした。

A2企画さん、丁寧なご回答ありがとうございました!


文章と写真から感じる明るさの中に真剣さが見え隠れするA2企画さん。

そんな彼らの魅力をたくさん感じました。

『限界忍者』。ぜひ皆様ご観劇ください!

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