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実行委員

人格社さん <取材>

更新日:2021年8月30日

皆さんは高校時代、何をしていましたか?

私は高校時代と聞くとすぐに、所属していた演劇部での、まさに演劇三昧だった日々のことを思い出します。

今回は私と同じように(というとおこがましいような気もしますが…)、高校時代を演劇に捧げた人格社さんの稽古場にお邪魔させていただきました!




稽古がはじまると椅子と定規を持って舞台に向かう奥山諒太郎さん(写真右)と水落燈李さん(写真左)。

このシーンはあまり動きのないシーンでしたが、奥山さんの独特のセリフ回しと、冷静に切り返していく水落さんが織りなす空間に夢中になって見てしまいました。

また、この場面では水落さんが窓の外を見ているのですが、うまい!


見ている方向には誰もいないはずなのに、目線が何かを追うように動いていて、本当に何かがそこにあるかのように見えました。






ここでダメ出しタイムが入ります。

この時ダメ出しをしているのは小山怜音さん(写真右)と山口みちるさん(写真左)。前で見ていた二人からの的確なダメ出しが入ります。

皆でいいものを作るんだと、一つの目標に向かってがむしゃらに走っている様子がまぶしく、素敵でした。








いいチームだな…と思っている間に、何やら奇妙なことが行われています。





皆さんの話題の中心にあるのは……

定規?








どうやら奥山さんに向けた定規の持ち方講座が始まったようです。

奥山さんは高校在学中に自らの脚本で全国大会出場、総文祭にも出場したという控えめに言ってもすごい方。

どんな人なんだろう…と内心びくびくしていたのですが、まさか定規の持ち方一つで周りを笑顔にするような方だとは…。想像の斜め上をいきましたね。





奥山さんの普段の一面と皆さんの仲の良さというものを垣間見た一幕でした。






ですが、そんな奥山さん。交代して自らが演出側になると一転、先ほど役者をされていたときとは違った空気を醸し出しています。



人格社さんは、オンオフの切り替えがはっきりしていて、稽古場内に常に良い緊張感が漂っているというのが印象的でした。







稽古に一区切りついたところで、いくつか質問をさせていただきました!



・「人格社」結成秘話

 高校演劇。

奥山さん自身、大学に入ってからはなかなか演劇をする機会に恵まれず、そろそろ演劇がしたい!と思った時に集まったのが今のメンバー。

奥山さん、小山さん、山口さんは同じ高校の演劇部の先輩後輩。

水落さんは同じ山形県内の高校の演劇部に所属されていて、大会の時に出会ったそうです。

加納遥陽さんは名古屋の高校の演劇部に所属されていて、twitterでの募集でつながったとのことでした。

高校演劇というつながりから生まれた、新たなつながり。この新たなつながりからどのようなものが生み出されるのか、注目です。



・作品のテーマ

“別れ、孤独”

コロナウイルスの大流行によってよく取り上げられるようになった“別れ”や、“孤独“という言葉。今、たまたまそれが見えやすくなっているけれども、人間と”別れ“、”孤独“とは切っても切り離せないもの。

「人間は寂しい存在」という考えを人とのつながりが希薄になった今、演劇という対話で共有したいと語ってくれました。



・作品の注目ポイント!

①音楽

今回は曲先行でつくった場面がいくつかあるとのこと。曲は登場人物の好みや心情を反映しているそうです。

音というのは、記憶に残るもの。CMなどで聞いたことのある曲が流れてくると、CMを思い出すという経験、一度はあると思います。

舞台が終わった後でも、その曲を聞いて思い出してもらいたい。そんな思いが込められています。




②照明

照明に関しては、山口さんが熱く語ってくれました!

山口さんは高校の全国大会でも照明の操作をしていたという逸材。実は彼女なりのこだわりポイントがあるそうです。

それは、溶け込むような照明を作ること。

どのような照明機材を使うか、というよりも、どの速さで照明をつけていくか、照明をどう魅せるかに重きを置いているとのことでした。観劇の際は是非、照明のこだわりを感じ取ってください!





③キャラクター

なんといってもキャラクター!一人一人の個性が強く、強烈! 強烈な個性を持つキャラたちは、皆、孤独を抱えています。しかし、生き様は三者三様。

きっとこの中の誰かに共感し、愛おしく思ってしまうこと間違いなしです。



今回が旗揚げ公演となる人格社さん。

彼らが織りなす“別れ”と“孤独”。一体どんな舞台になるのでしょうか。注目です!


人格社さん、ありがとうございました!


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