学生最後の夏、皆さんは何をして過ごしていましたか?
また、何をして過ごそうと思っていますか?
最後だからこそ、旅行、海、プール、お祭りといった夏らしいことを満喫するのもいいかもしれません。
そして学生最後の夏だからこそ、最高の舞台を作り上げようとしている人たちがいました。
今回は学生最後の夏を演劇にささげた劇団二進数さんの稽古場にお邪魔して、取材をさせていただきました!
こちらはウォーミングアップ中の劇団二進数さんの様子。
ちょうどシアターゲームの007をしているところです。
※ 007(ゼロゼロセブン)とは
007という数字を参加者で回していくゲームです。
「0」 と言った人は次に「0」と言う人を写真にあるように指をさして指名します。
「7」まで回ったら、次に指名する際、「バンッ」と言って、指名された人は撃たれたふりを、その両隣りにいる人は大丈夫か!と声をかけなければいけません。
この写真は音楽に合わせて007をやっている様子ですが、この後どんどんスピードが速くなっていき、写真を撮っていただけの私もドキドキしながら見ていました!
曲が止まり、そろそろ稽古に入るのだろうかと思っていましたが、何やらお題を言い出し始めました。
はじまったのは…エチュード?
流れてくる効果音に合わせてエチュードをしていくようです。
↑古本屋で犯人捜し
↑終末世界で逞しくなりすぎた彼女
↑暴走した草刈り機を見つめる一同
効果音に合わせて展開を決めていくエチュードだったため、かなり破天荒な内容になっていましたが、急な展開にも対応して周りのカバーに回るなど、役者さんたち全員のポテンシャルの高さがうかがえました!
その後稽古が始まったのですが、劇団二進数さんの稽古風景で印象的だったことはあまりにも自然に場面練習が始まり、あまりにも自然に場面練習が終わったためどこからどこまでが場面練習だったのかわからなかったところです。
雑談からするっと稽古に入り、するっと終わってダメ出しに入るという空間は、見ている人に演劇と日常が溶け合っているような、その場にいる自分まで巻き込まれて、他人事ではなくなっていくような感覚を与えていました。
(写真左から順に)
樋口龍成さん、小川直優太さん、永井大創さん、稲石果音さん、松尾樹さん
これについては作品のこだわりポイントのところにもかかわってくるところなので、また後ほど詳しく書いていきたいと思います!
ここからは劇団二進数さんの気になる内側に切り込んでいきたいと思います!
・作品のテーマ/作品のこだわりポイント
“人間の二面性”
今回の作品は、脚本・演出を担当している樋口龍成さんが行きつけのバーで実際に目撃した話をもとに作られたものだそう。
40分という時間の中で、舞台上で起きている目の前のことをお客さんも目の前で体験している気持ちになってもらうこと。
そして、舞台に出てくる登場人物のように物語の中に入り込んでもらい、
「ありそうでなさそうな、本当にあったお話」を楽しんでもらうことを目標にしています。
また、劇団二進数さんの売りはなんといってもアドリブ!
普段の公演ではアドリブを入れすぎるために初日と楽日で公演時間が大幅に変わるようで、今回は40分という制約があるため普段ほどのびのびとはできないけれど、
“シリアスな場で繰り広げられるお互いを笑わせ合うアドリブ”は是非とも入れていきたい…!ということでした。
そのほかにも、TwitterとInstagramに力を入れていて、特にInstagramは是非皆さんにも見ていただきたいです!
・東学祭に出ようと思った理由
劇団二進数さんは慶応義塾大学の演劇サークルに所属する方々が集まってできた劇団で、2018年から年に一回、劇場を借りて公演をしていました。
半年前、公演が中止になってしまったそうですが、逆にそのことがきっかけでむしろ挑戦をしていこうという気持ちになったそうです!
挑戦をしていくということを決めた会議の日にちょうど東学祭の募集発見。しかもその日が募集の締切日だったということから運命を感じ、応募をしたとのこと…!
演劇祭という場で今まで自分たちのことを知らなかった人たちにも劇を見てもらい、知ってもらいたいと語ってくれました。
日常に溶け込むような自然な演技で見ている人を魅了する劇団二進数さん。
初の女性キャストである稲石果音さんも交えて、この夏は「挑戦」をしていきます!
当日はどんな劇になっているのか、今から楽しみです!
劇団二進数さん、ありがとうございました!
<公演詳細>
劇団二進数さん
「脇役人生の転機」
Cブロック
9/2(金)15:00~
9/3(土)15:00~
9/4(日)11:00~
劇団二進数さんのInstagramはこちらから!
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