8月上旬、熱さが日に日に増していく中、私は渋谷駅にいました。
夏の東京、特に渋谷駅は人が多くてコンクリートジャングルで熱い!最近家にいることが多かったので余計にそう思いました。
しかし今回はそんな夏の暑さよりももっと熱い心を持った劇団「壁と記憶とドア。」さんの稽古場にお邪魔して、取材をさせていただきました!
稽古場について出迎えてくれたのは(写真左から順に)金井玲奈さん、竹。のこさん、冨田芽衣さん、髙木奈々さん、大坪萌夏さんの5人。
稽古場につくと早速稽古が始まりました!
舞台上には椅子3つと座布団2枚、プラスチックのブロック1個が置いてあります。
それを何やら場面ごとに、動かして形を変えていく役者さんたち。
椅子3つと座布団2枚、プラスチックのブロック1個で部屋の間取りを作ったり、そのまま椅子として使ったりしていました。
そのあとお話を聞くとそれらの舞台装置は練習用に使っていたもので本番はまた違ったセットになるそう。
実際はどんな舞台装置になるのか。今から気になりますね……。
また、劇団「壁と記憶とドア。」さんの稽古風景の中で印象的だったことは、演出の金井さん以外の劇団員、その場にいた4人全員が演出に対してこうした方が良いのではないかと案をだして、みんなで演出をつけていた点でした。
これは後で紹介する作品の注目ポイントに関連することかもしれません!
みんなが違う視点から同じ目標に向けて一つのものを作り上げていく姿は、とても眩しくて…青春だなと感じました。
さて、最後に紹介するのはこの意味ありげな一枚…。
役者さんたちが集まってきて積み上げていきました。
これは一体何なのでしょうか。
これだけ見ると想像の余地がありすぎてわからない
ですが、気になりますよね…。
さて、この舞台装置(仮)は何を表すのでしょうか。
その真相はぜひ、劇場でお確かめください!
稽古に一区切りついたところで、いくつか質問をさせていただきました!
・劇団「壁と記憶とドア。」結成秘話
主宰の金井さんはなんと3年前の大学1年生の時に東学祭の実行委員をしていたそう!
以前の実行委員ということは私の先輩になりますね…!
金井さんは3年前実行委員をしていたとき、不完全燃焼だったという気持ちがあったそうで、次は実行委員としてではなく劇団を立ち上げて、公演をするんだと決めていたとのこと。
そこからずっと周囲にやりたいという思いを伝えてきて、その目標に向けて演劇の活動に精力的に取り組んでいった結果、思いが伝わり、今のメンバーがあつまったと語ってくれまし
た。
・作品のテーマ
“つながり“
東京学生演劇祭という場所自体、大学生が中心となって完成する場所ということもあり、大学生に向けた、大学生が共感しやすいテーマは何だろう。そもそも自分たちが今問題視していることは何だろうと考えていったところから、“つながり”というテーマが生まれたそうです。
「つながりにはいろいろな形があり、個人個人がそれぞれ自分の中に大切にしているつながりがある。」
一緒の空間にいることも、ネットで繋がりを得ることも同じつながりであるように、一つの側面だけで物事を判断しないことをテーマにした作品です。
・作品の注目ポイント!
劇団員
作品の注目ポイントを聞いたところ、劇団員が注目ポイントだという熱い回答が返ってきました…!
そもそもこの劇団「壁と記憶とドア。」さんは学年もバラバラ、大学もバラバラ、しかもTwitterなどのオンライン上ではなく、人が人を呼んでできた劇団だったそうで…。
役者さんもよりどりみどり。
大学のサークルでミュージカルをしている大坪さん、高校時代演劇部の全国大会に出場した髙木さんといった個性的なメンバーで構成されています。
中でも今回役者初挑戦の冨田さんは、金井さんと大学の同級生。役者に興味があり他の舞台のオーディションを受けようとしていたところに金井さんが猛アプローチをかけて参加が決まったそうです!
また脚本を担当している刈谷萌々菜さんはよさこいにも力を入れており、私が取材させていただいた日はよさこいのため帰省中だったとお聞きしました!(お会いしてよさこいのお話も聞いてみたかった…。)
こう見ていただくとわかるようにまさに名は体を表すという言葉がぴったり!!
劇団員が集まった形こそ“つながり”というテーマを一番に表しています。
個性的な劇団員が集まって描き出される“つながり”。
コロナ禍においてより注目されるようになった言葉だと思います。
注目ポイントでもある劇団員たち、そして劇団員同士の“つながり”に注目してご覧ください!
劇団「壁と記憶とドア。」さん、ありがとうございました!
〈公演詳細〉
劇団「壁と記憶とドア。」さん
「なんでもないけど、」
Cブロック
9/2(金)15:00~
9/3(土)15:00~
9/4(日)13:00~
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