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東京​若手演劇祭2021 講評

​総評

​百花亜希

コロナ禍で演劇をやることを選択し、お稽古に励み、無事千秋楽を終えられたこと、創作に携わったみなさま、関係者のみなさま、本当にお疲れさまでした。
バラエティにとんだ9団体の作品・関わるみなさんとの出会いに感謝!社交辞令ではなく本当にそう思えていることが嬉しいです。
ありがとうございました。演劇祭ご来場のお客様は、複数の団体を観劇し、演劇といっても様々であることや作品そのものに心動かされたりがあったかもしれません。
演劇は効率的ではないものの、だからこそ生まれ、そしてそれを観客と創り手がその場にいて身体が繋がることで成立する一期一会の体験です。
このような世の中ですが、今後もそんな体験をしに劇場に足を運んでいただけたら、演劇に携わるひとりとして嬉しいなと思っています。そして、その作品が生活の潤いになれていたら幸いです。総評としては、どの団体も良かったです。
アホみたいな感想だと思われるでしょうが、今回の演劇祭の趣旨を前提にわたしはそう思います。
適当にやった団体などなかったのではないでしょうか。そういった意味でわたしは拍手を贈りたい。
また、「今」だから出来たこともあったと思います。
不足に目を向けることもいいと思いますが、充足に目を向け自分を褒めてあげてもいいんじゃないか、ともわたしは思います。あとは、以下各団体ごとにコメントします。
お伝えしきれない部分もありますが、今後の創作のブラッシュアップのヒントになればと書きました。
わたしはあえて、事前に本は読まず、団体・作風諸々の前情報入れず、ニュートラルに全作品観ました。演劇はナマモノなので、わたしが観た回の、あくまでその時のわたしの感想です。
※講評会でお伝えしたことと重複する部分もあります。

河野桃子

全体の印象として「よく他を見ているな」と感じました。客観的な視点を持った作品や佇まいが多かったです。これは見る/見られるという空間において非常に大切なことです。この「客観性」は観客からの視点のことだけではなく、お互いへも向けられていたと思います。でありながら、自分の視点、自分の立場、自分から発することの喜びや欲求もまた強く感じました。自己と他者、そのバランスが良い作品や俳優が多かったです。とにかく丁寧に作られている印象で、9作品それぞれ方向性が異なりながら、いずれもクオリティが高いものでした。
審査会にあたっては「作品のクオリティ」「空間的な芸術/エンタメとしての構成力」「生(ライブ)で観る魅力」の相乗効果をふまえ、劇団イン・ノートと年下の義母を推しました。

​河西裕介

まず素晴らしい作品を9つも観ることができて僕は幸せでした。審査員であることを忘れて楽しんでしまう瞬間が何度もありました。参加団体の皆さん、運営に関わった皆さん、本当にありがとうございました。9作品すべてに魅力がありました。
審査員を引き受けておいてこんなこと言うのもあれですが、演劇はそもそも、順位や点数をつけるようなものではないと思っています。法に触れなければ舞台上で何をしたって自由なんです。特に若い皆さんには自由にやって欲しいです。ですから僕が言うことは正解でも何でもなく、ちょっとだけ演劇を長くやっている人間の一意見として受け止めてくれたら嬉しいです。​

​各団体への講評

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